店長が身支度を整える間、私は部屋の掃除をして、机の上を片付ける。

空になったカップを洗いながら、幸せな未来がきたらと想像を膨らませて思わず笑ってしまった。

結婚したら・・・こんな感じなのだろうか。

最後は寝室のベッドの布団をきれいにして、店長が脱いだままにしていた部屋着をたたんでベッドの上に置き、リビングに戻る。

「行こうか」
「はい」
私たちは一緒に部屋を出て、店長の運転で出勤した。

まだ誰もいない時間。
私たちは途中でコンビニに寄り、朝食を買った。