一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~

手をつなぎたいなんて図々しいことを思ってしまった自分をとがめる私。

「ほら、行くぞ?」
駐車場の中、店長はしっかりと車の通路側を歩き、歩調を合わせてくれる。

「海外に行く前にあれこれ持ってくの面倒で処分したんだけどさ、向こうからこっちにもってくるのもめんどくさくなって後輩にあげたんだ。だから全然部屋にものがなくてさ」
確かに、店長が本社に来てから毎日毎日忙しくて、ゆっくりと買い物に行く暇がないのは理解できる。

ショッピングモールに入ると店長は順序良く店舗をまわりはじめた。

私は買い物が好きだ。
興味のあるものを見つけたり、ディスプレイが気に入ると長時間見続けてしまうこともある。