一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~

きっと気遣い上手な店長は私の緊張にも、現実を信じられていない状態もわかっているのだろう。
だから、緊張しないような雰囲気を作ってくれたり、あえて言葉にしないで飲み込んでくれている言葉があるのだろうとわかっている。

「出発。」
「どこに行くんですか?」
私は精一杯、店長に少しでも気を遣わせないようにと明るく振舞う。
「今日は俺の大好きな場所。」
「え?」
「着くまで内緒な。」
ハンドルを握る店長の大きく長い指がすらりと伸びている手。
血管の具合も筋の具合も、完璧。

それだけで何時間でも見つめられそうとか思っている自分に、どれだけ変態になってしまったのかと驚きながらも、つい目が行くのを止められない。