一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~

「了解。」
店長はほかの店員と同じように、作業を進めてくれた。

「花音、そろそろ帰らないと。終電なくなるよ?」
「すみません。いつも。」
花音は家が遠い。私は本店勤務が分かってから、都心のマンションに暮らしていて残業のある日はタクシーで帰宅している。
「お疲れさまでした。」
すでに店舗に残っているのは私と碧と店長だけだ。
他の社員たちは皆、片付けまで終えて帰宅した。

ほとんど準備が終わった店内。
私は最終確認をしながら足りなかったポップの追加作業をしている。
碧はレジに新しい商品のデータを読み込ませている。
店長は新商品の入荷や発注の確認をしていて、それぞれの作業が終わったら帰宅できる。