一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~

「いや、ある。」
「ないです」
少しやけになって、私が店長の横顔を見上げる。

辺りのライトに照らされて、店長の整った顔がさらにかっこよく見える。
それだけで、私はどきどきしてしまう。
「まだまだってことだな、俺も。」
急に返しを変えて来た店長。
その声がさらに寂しそうに聞こえて胸が痛む。
「私、店長のこと好きですよ?」
思わず口にしてしまった言葉に、焦る。
「そういう意味じゃなくて、店長としても人としても尊敬してるって意味です。」
どうか聞き流してほしい。
そう願いながらちらりと店長の方に視線を向ける。

「うれしいこと言ってくれるじゃん」店長は私の方を見ないまま、隣に立っている私にとんと体をあてる。