「って、今は自分のこと思い出さなくっちゃ。」
すとん、とベットへ腰を下ろすと思考を絶った。
彼女ことや、ユウくんのこと。
気になることではあったけれど、まずは自分のことを思いださなくては始まらない。
私は今までのことを整理することにした。
まず、私は殺されたということ。
首を絞められた跡が首に残っていたからこれは間違い無いと思う。
だけど、私は背中を押された感触も体が舞う感覚も覚えているのだ。
きっと何か記憶がゴチャゴチャになっているのだろう。
それとも、私は2回殺されたとでもいうのか。
まだ記憶が少なくてよく分からない。
次に、黒髪の彼。
ユウくんが教えてくれた彼の名前はライ。
これは嘘なんかじゃなくて本当だと思う。
ライ、そう口に出すことに私は慣れていた。
そして、ライの妹がシオンさん。
夢で見たピンク色の髪は見間違いなんかじゃないはずだ。
だけど、そこでなにか引っかかることがあったのだ。
どうしてだろう。
夢のシオンさんは、何か違った。
雰囲気とでもいうのだろうか。
私の知っているシオンさんはもっとどうどうとしていて。
けれど夢の彼女は俯いて、とても悲しそう。
そうだ。
夢の中の彼女は私を見ていなかった。
シオンさんはいつも真っ直ぐに私を見ているのに、違ったんだ。
やっぱり、彼女は私を嫌っていたのだろうか。

