「はい。これ!」と鞄の中から、特にどことは書いていないホワイトチョコが出て来た。
「あ…お土産。ありがとう。…食べる?」
ホワイトチョコを受け取り聞くと「ううん。私はいらなーい」と苺美はジュースを飲む。
やっぱり飲むんだ。その味…。それはありがとう。
「どこに行って来たの?」
チョコの箱を開け、食べる。ホワイトチョコは好きだから普通に美味しい。
「ん?別にフラッと行っただけだから」
答えようとしない。
答えなさいよ。答えられないなら、何でこんな事。
今考えればそう…。
苺美はどうしてバレるかも知れないのに電話を掛けて来て、こんなお土産まで…。
何を考えての行動なの?
分からない…。