「私、ビーズ職人なんです!こう見えて、けっこう依頼あるんですよ!」と雨哥は言うと、タキの首にそのネックレスを着けた。 タキの後ろで指を動かした。 タキは嫌がらなかった。 嫌じゃなかった。 嫌なら、もうこの部屋から出て行っている。 『なぜ?どうしてこのこの子と居るの?私は…』 タキの心はそんな言葉で迷いつつも雨哥との時間を終わらせしようとしなかった。 もう少し…もう少し…嫌になったら終わらせよう…もう少し…居よう…と迷いつつも居る。