「何してるの?」 雨哥はただそれだけを問う。 冷たい声にならないように。でも冷めた冷静な声。 「雨哥!ごめん。帰るから」 帰らせませんけど。 「何してるの?」 まずはその問いに答えよ。 「ごめん」 苺美はそれだけ言う。 許しません。