とりあえず、いつまでもロビーでは不味い。
宿泊の予約がない、空いている部屋に誘導をしようと思ったところで、音夜と美夜のスマートフォンが、同時に呼び出される。
ウォッチオーバーのアラーム音だ。
はっとしてポケットを見る。
夜尋だ。
ナオに断りをいれて、スマートフォンを取り出した。
画像をつける。音夜も同時に取り出した。
『ママあ!!』
夜尋の泣き声が飛び出してきた。
起きてしまって、居ないことに気がつき泣いたようだ。
途端に仕事モードは消え去り、夜尋に対する焦りで頭がいっぱいになった。
早く駆けつけてあげなくちゃ。1秒でも早く部屋に戻って、抱きしめて、ママはここにいるよ、大丈夫だよって言うの。
『ママ! ママぁ! どこ? うわぁん』
凄い泣き声に、慌ててボリュームを下げる。
「おねーさんの子供なの……?」
ナオは涙を止めて画面を覗いた。
「そう、起きちゃったみたい」
「……子供を一人で寝かせて、働いてるの?」
「ここには頼れる人がたくさんいるから、そうさせて貰っているの。これは、親が働きながら安心して子供を育てられるようにって、会社が作ってくれたシステムなの。従業員がどうしたら働きやすくなるかってことを、考えてくれている会社だよ。
だから、ここで働くこと事態はお勧めできる」
育てることも、働くことも、沢山の人に助けて貰っている。
「凄く泣いてる。いかなくていいの?」
美夜よりナオがおろおろとしていた。
行きたい。今すぐに駆けつけたい。
でも、ナオを置いて行くのは憚られた。
宿泊の予約がない、空いている部屋に誘導をしようと思ったところで、音夜と美夜のスマートフォンが、同時に呼び出される。
ウォッチオーバーのアラーム音だ。
はっとしてポケットを見る。
夜尋だ。
ナオに断りをいれて、スマートフォンを取り出した。
画像をつける。音夜も同時に取り出した。
『ママあ!!』
夜尋の泣き声が飛び出してきた。
起きてしまって、居ないことに気がつき泣いたようだ。
途端に仕事モードは消え去り、夜尋に対する焦りで頭がいっぱいになった。
早く駆けつけてあげなくちゃ。1秒でも早く部屋に戻って、抱きしめて、ママはここにいるよ、大丈夫だよって言うの。
『ママ! ママぁ! どこ? うわぁん』
凄い泣き声に、慌ててボリュームを下げる。
「おねーさんの子供なの……?」
ナオは涙を止めて画面を覗いた。
「そう、起きちゃったみたい」
「……子供を一人で寝かせて、働いてるの?」
「ここには頼れる人がたくさんいるから、そうさせて貰っているの。これは、親が働きながら安心して子供を育てられるようにって、会社が作ってくれたシステムなの。従業員がどうしたら働きやすくなるかってことを、考えてくれている会社だよ。
だから、ここで働くこと事態はお勧めできる」
育てることも、働くことも、沢山の人に助けて貰っている。
「凄く泣いてる。いかなくていいの?」
美夜よりナオがおろおろとしていた。
行きたい。今すぐに駆けつけたい。
でも、ナオを置いて行くのは憚られた。



