俺様御曹司が溺甘パパになって、深い愛を刻まれました

「美夜……?」

「一夜の間違いで、妊娠してしまったのは確か。相談もせずに生んでしまって、申し訳ないと思ってる! でも認知してほしいとか、養育費をせびろうだなんてこれっぽっちも思ってないの! 美才治さんが父親ってことは墓場までもっていく。絶対他言しないから、どうか夜尋をとりあげないでっ……」

「まった! ちょっと待て。落ち着いて」


擦りつけていた頭を畳から強引に剝がされると、くちを手のひらで覆われた。


「あー…今の発言だけで、めちゃくちゃ言いたいことあるんだけど」

美夜は唇を嚙みしめながら頷いた。



「あのさ、美夜はすごい思い違いをしてる。まず一番大事なことね。俺は夜尋に会えてうれしいよ」

「え……?」

「相談もされなかった自分も情けないし、してくれなかった美夜にも怒ってる。だってさ、可愛い自分の子供の生まれた瞬間も、これまで育つ過程も見ることができなかったんだ」

「―――あ……」


自分を守ることに必死で、父親としての音夜の権利を奪ってしまっていたことに初めて気が付き、愕然とした。

そして、可愛いって思ってくれている……?



「ご、ごめんなさい……」

「責めたいわけじゃないんだ。少し聞いていい?」

「ん……」

「一夜の間違いって何?」

「――――――え、あ、あの日、わたしが落ち込ん出たから慰めてくれたんでしょ? わたしかなり酔っぱらって、迷惑かけたから……」

「確かにお互い酔っていたし、勢いもあったよ。でも俺の意識はしっかりしていたし、遊びの女をわざわざスイートに連れ込まない」

「……そうなの……?」

「そうだよ。俺をなんだと思ってたの」

「ライバル会社の……いけ好かない男……?」

「おい」