俺様御曹司が溺甘パパになって、深い愛を刻まれました

「――――え!? ちょ、ちょっとまっ……」

明け方までしてた!? 
体が辛い!?


聞き捨てならないセリフに慌てて音夜を押しのけると、腰と下っ腹がズクンと痛んだ。
お腹が痛いときとは違う。生理の時のような重たい、鈍い痛みだった。
でも生理とも違う。

経験したことのない(・・)痛みだからこそ、わかる。


これは――――


もしかしなくても、という状況に全身が汗ばむ。


「んだよ……」

急に押された音夜は、不機嫌に目を覚ました。


「そんなに慌てなくても、俺も昨夜のうちに有休申請しておいたし。今日は商談なかったしな。チェックアウトの時間もここは気にしなくていいから、ゆっくり……」


「ち、ちがくてっ……」


シーツを手繰り寄せ頭から被ると、慌ててベッドの端までよる。


自分の裸は守れたが、代わりに音夜の全裸が視界に入り「きゃあ!」と悲鳴をあげた。

寝起きのしっとりとした表情に、いつもより乱れた髪。6つに割れた腹筋に、程よい胸筋。
日差しをあびた筋肉が一瞬で瞳に焼き付いてしまい、悶絶する。

ライバルだ。
性格も意地の悪い、いけ好かない男だ。
しかし造形は最高級である。

それを目の当たりにして、動揺しない女子がいるのならばお目にかかりたい。


「こら……急にはぐなよ。今更、何をはずかしがってんの?」


呆れた音夜は、仕方なさそうに起き上がる。ベッドの脇に落ちていたガウンを拾うと直接羽織った。