◆
日が昇ったというのに随分と長い時間、微睡んでいた。
頭がはっきりとしない。
カーテンを閉めていないのか、部屋のなかは煌々と日が差し込んでいて眩しい。
早く起きなくてはとは思うのに、体中が怠くてなかなか起きれなかった。
いつもよりベッドが気持ちよく感じて、ついついといったところだ。
それにしても、家のベッドはこんなにも寝心地がよかっただろうか。ふかふかで、シーツの肌触りが良くて、妙にぬくい。
いくら会社をクビになり今日から無職となろうとも、だらしない生活はよくない。
美夜は靄がかかったような頭をなんとか働かせた。
今日からすぐにでもハローワークに通って、次の仕事を探さなければ。
そういえば、諭旨解雇でも雇用保険でるんだっけ……?
履歴書。中途採用エントリー。
同じ業界では、変に名前が知られてしまって難しいかも。経験を活かせないのはつらい。
ああ、何か他の職種でアピールできる資格は持っていただろうか。
そんなことを考えながら、重い瞼を無理やりこじあけると、鼻の先によく見知った顔があった。
「―――――――あれ……?」
あまりにも驚きすぎて、間抜けな声がしかでなかったが、心の中では絶叫だ。
数秒フリーズし、目の前の光景が現実なのだと理解すると、きゅるきゅると超特急で記憶を遡る。
昨夜は何があった?
誰と飲んでいた?
びくっと体を揺らすと、目の前の男は悩ましげに呻いてから、迷惑そうに顔を歪めた。
そしてぴくぴくと眉を動かしてから、ゆっくりと目をあける。
すっと通る鼻梁、長いまつ毛。切れ長の瞳に薄い唇。
寝顔までなんて綺麗なんだ……。
――――――志波音夜だ。
日が昇ったというのに随分と長い時間、微睡んでいた。
頭がはっきりとしない。
カーテンを閉めていないのか、部屋のなかは煌々と日が差し込んでいて眩しい。
早く起きなくてはとは思うのに、体中が怠くてなかなか起きれなかった。
いつもよりベッドが気持ちよく感じて、ついついといったところだ。
それにしても、家のベッドはこんなにも寝心地がよかっただろうか。ふかふかで、シーツの肌触りが良くて、妙にぬくい。
いくら会社をクビになり今日から無職となろうとも、だらしない生活はよくない。
美夜は靄がかかったような頭をなんとか働かせた。
今日からすぐにでもハローワークに通って、次の仕事を探さなければ。
そういえば、諭旨解雇でも雇用保険でるんだっけ……?
履歴書。中途採用エントリー。
同じ業界では、変に名前が知られてしまって難しいかも。経験を活かせないのはつらい。
ああ、何か他の職種でアピールできる資格は持っていただろうか。
そんなことを考えながら、重い瞼を無理やりこじあけると、鼻の先によく見知った顔があった。
「―――――――あれ……?」
あまりにも驚きすぎて、間抜けな声がしかでなかったが、心の中では絶叫だ。
数秒フリーズし、目の前の光景が現実なのだと理解すると、きゅるきゅると超特急で記憶を遡る。
昨夜は何があった?
誰と飲んでいた?
びくっと体を揺らすと、目の前の男は悩ましげに呻いてから、迷惑そうに顔を歪めた。
そしてぴくぴくと眉を動かしてから、ゆっくりと目をあける。
すっと通る鼻梁、長いまつ毛。切れ長の瞳に薄い唇。
寝顔までなんて綺麗なんだ……。
――――――志波音夜だ。



