「わたしね、あなたを逃がしたら、音夜はもう一生家庭を持ってくれない気がして、焦ってここへ来たのよ」
千恵子は身を乗り出すと、美夜の手をがしっと掴んで微笑んだ。
「あ、あの……」
「人様に恥じないように育てたわ。仕事も真面目にやるし、例え失職したとしても代わりにわたしたちが支えるから、生活は苦労させない」
「縁起でも無いこと言わないでくれる?」
真剣な千恵子に、音夜は俺をクビにする気かと呆れている。
「待ちに待った嫁と孫がいっぺんに出来るなんて最高よ。明日にでも入籍してもらいたいくらいだわ。ぜひお願いします。音夜をよろしくね」
反対されるとばかり思っていたのに、まさかお願いされるなんて。
「……う……」
「あら、泣いちゃった……」
「ありがとうございます……音夜さんが好きです。音夜さんと幸せになりたい……」
引きつけながら言うと、音夜の温かい手のひらが背中に触れた。
数回撫でると肩を抱き、自分の方へ引き寄せる。美夜は素直に寄りかかり、音夜の肩が涙で濡れた。
「美夜。ありがとう。とても幸せだよ」
ヘーゼルの瞳が、嬉しそうに細められていた。
千恵子は身を乗り出すと、美夜の手をがしっと掴んで微笑んだ。
「あ、あの……」
「人様に恥じないように育てたわ。仕事も真面目にやるし、例え失職したとしても代わりにわたしたちが支えるから、生活は苦労させない」
「縁起でも無いこと言わないでくれる?」
真剣な千恵子に、音夜は俺をクビにする気かと呆れている。
「待ちに待った嫁と孫がいっぺんに出来るなんて最高よ。明日にでも入籍してもらいたいくらいだわ。ぜひお願いします。音夜をよろしくね」
反対されるとばかり思っていたのに、まさかお願いされるなんて。
「……う……」
「あら、泣いちゃった……」
「ありがとうございます……音夜さんが好きです。音夜さんと幸せになりたい……」
引きつけながら言うと、音夜の温かい手のひらが背中に触れた。
数回撫でると肩を抱き、自分の方へ引き寄せる。美夜は素直に寄りかかり、音夜の肩が涙で濡れた。
「美夜。ありがとう。とても幸せだよ」
ヘーゼルの瞳が、嬉しそうに細められていた。



