あれから2ヶ月。


今、私は冬夜と暖かくなり始めた
屋上にいた。


「あ~、いい天気だね。」


「うん、そうだね。」


なんて在り来りな会話を交わしながら
横に座る冬夜は
2ヶ月前とは見違えるほどになっていた。


長く手入れされていなかった髪を
私の行きつけの美容院で
カットとカラーをし、
分厚いメガネを外させ、コンタクトにし、
お肌の手入れ方法を教え、
新しい服を買いに行き、
彼に似合う制服の気崩し方を考え、
人と目を見て話す練習と
笑顔の練習をし、
いじめられっ子から
モテ男へと変貌を遂げたのだ。


いかにも漫画みたいな話だけど
それを現実に出来たのは
冬夜が努力したからだ。