あの夢を見てから一週間

特に何もない日が続いてる

今は授業が終わって休み時間!

「ふぅ~もうすぐで家に帰れるよ〜」

「穂香はアニメ見ることしかないな〜」

遥花だって、アイドルオタクなのに

"穂香様"

この声は…

「遥花ちょっとトイレ行ってくる」

「わかった!いってらしゃい〜!」

私は誰もいない空き教室に向かった

「この声は、アーレン?」

"はい…アーレンです"

「今日はどうしたの?」

"学校に向かう邪悪な気配を感じます"

それって、私の存在に気づいた?ってことだよね

"理解が早くて助かります"

「それはどうも」

"穂実様には、その邪悪な気配を…心を消してほしいのです"

消すとは!

"話はあとにします!もうすぐ近くにいます"

ええ…!?

私はまだ夢を見てる?

いやでも…しょうがない

「とりあえずその邪悪な気配とやらを消しておくか…」

もし、遥花になにかあったらただでは済まさない

えーと邪悪な気配の反応は…

「そこか」

なんでかわかんないけど、気配とか色々でできるようになったんだよね

「よし!そこまで飛ぶとしますか。"遊羽"」

遊羽は自由に飛ぶことができるんだ

まぁ〜この能力はあまり使ってはいけないとか禁忌だったはずだったんだけど今はそんなことを気にしてる場合じゃないし

「あそこか!」

私はすぐにバンパイアと思われる者の背後に立った

「ねぇ?貴方こんなところで何をやっているの?」

「あ?お前…そうか…()の生まれ変わりか?そんな莫大な生命力あいつしか思い出せない」

なんだコイツ妾に向かって…

「うぅ…」

なにこれ

『花…ご…めん…ね』

『喋るでない!もう少しだけ…もう少しで完成するんだ!』

『花…もうい…いの』

『そなたが良くても妾は良くない!』

『私が…最…後に見た…のが…あなた…で良か…った』

これは月との最後の日の記憶…

「妾のことを覚えてるようだな、ヴァンパイア…(しん)!」

そしてこいつは

「覚えてるんだな、俺が(つき)を殺したヴァンパイアだと」

あぁ、思い出したくない…月は本当に人族とヴァンパイアが仲良くなると…わかり会えると信じていた

それなのに

「お前は!その優しさに漬け込み月を騙して、殺した…」

「たしかに俺は月を殺した。でも、信じるほうが悪いだろう?」

こいつ…!

「お前は……お前の事は、この花が倒す!」

「おー、それは勘弁してくれよ、代わりにこいつらが戦ってくれるからまぁ〜頑張れ〜」

あいつ、仲間のことを置いていくのか?

それより、相手が5人になったところで妾が負けるとでも思っておるのか?

「十秒で倒すか…」

「そこまで舐めてもらっても困るな〜お前ら行け!」

「水弾」

「なぁ!何だこれ」

「あいつにこんな力があったのか?」

妾が死んだあとに生まれた若いバンパイアは月花が恐れられてた理由を知るわけがない

だから、なんの能力を持ってるかも知らないだろう

「妾、花の名が命ず!あやつらの邪悪な心を解き払え、"聖光"」

「なんだ!ヴぁ〜」

「おぬしらたちに光があることを」

終わった!

昔の口調が出てきてしまうときもあるけど大丈夫だよね?

「見事だったな」

「誰だ!」

気配が感じられない?どうゆうこと?

「お前もいるんだろう?アーレン」

アーレンを知ってる?こいつも、ヴァンパイア?

「安心しろ。俺はヴァンパイアではない」

心の声が聞こえてる?もしかしてこの人は

「そう、この人は私と同じ精霊名はハーユ」

ハーユ?

「久しぶりだな」

「ええ…何年ぶりかしらね?」

待って…まだ理解が追いつかないんだけど

「俺は、知恵の役割を持つ精霊。知恵を教える役割がある」

一様私も挨拶をしたけど、知ってるって返された

それより

「役割って?」

「役割は主を守る役目を与えられた精霊に授けられるものです」

守る役目ということは、アーレンもあるってことかな?

「はい。私にも役割があります、ですがハーユの役割は覚えているんです。なのに私の役割は何故か、覚えていないのです」

覚えていない?

「はい、役割は契約した暁に穂香様が決められます」

へぇーじゃぁ、私の守る精霊は2人で、"知恵"と"?"ってことかな?

「それは違います」

「え?ハーユの役目は知恵じゃないの?」

違うのかな?でも、知恵が役割だって言ってたよね?

「いえ?ハーユの役割は知恵よ」

じゃ何が違うんだろう?

「ふふ、」

「なんでわらってるの?」

笑う要素とかあったかな?

「いえ、あなたを守るせいれいは我々二人だけではないのです」

ということは

「まだ、いるの?私を守る精霊?というのは」

そんな記憶無かったよね?

ハーユの記憶も会ってから思い出せた感じだし

「はい、沢山居ますよ」

たしか、私が役目を挙げないといけないから、あったことあるってことだよね?なんでその記憶がないの?

いや
思い出せない?

「もしかしたら、"存在"の記憶を操る精霊が…」

存在を操る?

「それって、一生その人のことを思い出せないってこと?」

「それは違う。一時的にその存在が思い出せないだけだ。でも、あってからじゃないと思い出せない…それは生命力をたくさん奪う」

生命力…

「生命力って、生きる中で必要なものじゃなかった?」

生命力がなかったらいくら強い人でも弱るとかなんとかあったような?

「あぁ、その通りだ。それは精霊さえも失うと弱ってしまうんだ」

え?

「それって」

「それって、私が封印された理由にもあるかも」

封印?

「え?アーレンって封印されてたの?」

「はい。気づいたら、ある"洞窟"に」

洞窟って誰にもバレないポジ1位ぐらい気づかれないよね?

「誰にもバレないポジ1位って…ふふっそれはさておき」

さておきって…笑いながら言われても…

「まぁまぁ、でね?封印するにはその相手に近づいて呪文を言わないといけないの。」

ほう。うん?近づく?

「それって、顔覚えていないの?」

「それが、覚えていないの」

え?でも、近づかないと行けないんだよね?

「もしかして、記憶の精霊が協力して私達からその人の記憶を奪った?」

それしか考えられないよね?

「よし!この話は終わり!」

同じことを話してもいみないしね?

「今は2つやらないといけないことがある。だろ?」

さすが、知恵の役割を持ってるから理解能力早いな

「1つ目は、記憶の精霊、いや精霊全体の事」
そして

「2つ目は、「あのヴァンパイアの邪心を払うことでしょ?」

アーレン…

「あの、私のセリフ取らないでくれると嬉しいです…」

仮にも、主人だからね?

まぁ、この子らのことだから聞かないと思うけど…

「よし!今日から頑張るぞー」

「おぉー!」

「おぉ…」

なんか、一人テンションが低いやつがいたけど気にしない

「変なこと言ってるが、昔からこうゆう性格だからな?」