その思わせぶりは有罪です。



ふと、横から聞こえる声とともに、私の目の前に一本の指が伸びた。


その指先は私の座席を指していて。


「そっか、苗字は言ってなかったね? 倉本ですっ」


「まじか。俺、ここ。葉月の後ろ。」


そう言いながら滑る指先は、私の座席の下へと移動する。


そこには ” 小浜(こはま)冬弥 ” という名前があった。