その思わせぶりは有罪です。



「ふぅ、やっと着いたぁ……」


教室の目の前に着いてから、二人合わせて上がった息を落ち着ける。


無駄に疲れたのは、一番奥の校舎にたどり着いた後で待ち構えていた、三階までの階段のせいだった。


「あ、何かあるよ」


早い時間についてしまったおかげで誰も居ない教室を見渡すと、黒板に既に貼り出されている一枚の紙を見つけた。