「おはよう」 「ふああ……おはよぉ……」 私が声をかけると、冬弥君はまったりと返事を返してくれる。 いつものように目を細めて欠伸をする姿はまるで猫みたいだな、なんて思ったりして。 __キーンコーンカーンコーン 少し電子的なチャイムの音で授業が始まる。