その思わせぶりは有罪です。



そんなことを心のなかで呟きつつ読み進めていると、ふと背後に気配を感じた。


振り返ると、冬弥くんが居て。


「あっ、おはよう」


「おはようございます、はぁ、」


息が上がっているのもそうだけど、同時に、なんで挨拶が敬語?って、笑えてきて。


「なんでそこ敬語?」