その思わせぶりは有罪です。



思ったよりも間抜けなメッセージに、頬が緩む。


『私はもう着いてるよ。間に合いそう?』


『がんばる』


きっと今は急いでいるんだろうな、と思い、私はトーク画面を閉じた。


それから、昨日読めなかった小説を開いて、続きの所まで指を這わせる。