その思わせぶりは有罪です。



「ふっ、何それ」


私を見ていた目元が、少し細まる。


__トクトク


「なっ、そ、そういえば聞いてよ! 声かけた日ね、余裕もって出過ぎてさ……!」


もうすぐで気づいてしまいそうなものを誤魔化すために、わざと大きな声を出して。


共通の話題もそんなに無いし、面白い話なんて出来るとは思わないけれど。