特に用事のなかった私は、冬弥くんのその提案にすぐ返事をした。


メッセージアプリを閉じると、自然と私の視線はクローゼットへ。


大学に入学して始めて話した子と、一緒に行動できる。


「何着ていこう……!」


ぱっと立ち上がった私は、ぎゅうぎゅうと並ぶカラフルな衣服たちに手を伸ばした。