…って言う話。って、大丈夫?真っ青だよ?」

「私が怖いの苦手って知ってるでしょ…」

真っ青になった私に凛は声をかけてきたが、
そんなことを考えてる暇ではない。

なにそれ、怖い怖い。なに?この湖で遊んでたって、ひどくない?まさかわかってて来たの?凛の鬼〜

「だ、れ、が、鬼だって〜」

「えっ、聞こえてた?」

「ばっちりと、で、誰が鬼なの?」

「怖い。怖いですよ、凛さん」

鬼を通り越して閻魔である

「ちょっと、閻魔ってどう言うことかしら?
明里。」

「えっ。これも聞こえてた?気をつけなきゃ」

完全に墓穴を掘った。そう思っていると…

「じゃあ、明里は置いていこうかしら?」

と、何とも怖い発言が聞こえたので、

「はい!ごめんなさい!もうしわけありませんでした!許して〜」

慌てて謝った。けれどそれで許してくれるほど優しくない凛は…

「じゃ、罰として、完全に暗くなるまでここにいて。」

と、何ともひどいことを言うのであった。

けれどこれを受けなければさらにひどくなることを経験上わかっている私は、

「了解〜」

と言うしかないのであった。

「じゃあ、また明日ね」

そう言って去っていく凛を見ながら、何で男子はあの本性に気づかないんだ…やっぱり見た目か?見た目なのか?と思ったのは秘密である。

でも、この時無理矢理でも着いて行けばよかった。そう後悔するのはもう少し後…