ねぇ、あそぼ?

私は、ビクッとなった。

そして、ゆっくりと後ろを振り返る。

そこには…

この世にいるとは思えない美しい男の子がいた…。

肩くらいまである癖のついた銀髪に紫色の大きな瞳。宝石に例えるなら、アメジスト。

そして何より、その肌の異常な白さ。生きている人間には程遠い。


「ねえ、此処で何をしているの?」


私がなかなか答えないからだろうか。しびれを切らしたように尋ねてきた。

「あ、の…その、迷子になってしまって…」

「迷子?此処で?」

男の子は訳がわからないというように首を傾げていた。

「は、はい。…あの、ここから出るにはどうすればいいんですか?」

そう尋ねると、男の子は何かを考えているかのように指を顎にかけた。

「ん〜、ついてきて。」

かと思うと、突然変なこと言ってきた。

「へ?あの、どこに!」

私は何故そうなったのかわからなくて、尋ねたが

「とにかくついてきて。」

と、冷たい表情で言われて、

「う、うん。」

と答え、ついていくことしかできなかった。