〜凛〜

「さて…」

明里が門から出ていったのを見て、私は口を開いた。

彼女達は震えている。別に何もする気はないのにね。…いや、あるか。

「ねぇ、私、言ったよね?明里を苦しめてって。何?この幼稚ないじめ。」

「ご、ごめんなさい…。でも!今日は苦しんだから…」

「今日は?私は毎日って言ったよね。こんなのもできないのに、私に友達になれって言うの?」

私の出す圧にやられているのか、真っ青な顔をしている。けれど、この程度で許すと思っているのか。

「もう、あなた達いらない。」

「そ、それは!考え直しを!」

「駄目。あなた達は私の期待を裏切った。…理由などそれだけでいいでしょ?」



「そんな…」



私は絶望している彼女達を置いて、さっさと家に帰った。…とある準備をするために…