俺は地上に降り立った。

だが、どこかおかしい。


何か……違うのか?

2人は、杖を持っていた。


え!この学園、魔法使いもいるのか。

そんな話聞いてねえよ。

俺は、メリラを睨みつける。

メリラは「お前が最後まで聞かなかったからだろ!」と目で訴えてきた。

まぁ、いいだろう。

そう、一歩足を踏み出した時。

杖の先から光が飛んで来た。


「うわあ!」

危うくあたるところだった。


激しく光が飛んで来る。

ピュンピュンと。


ひとつの光が腕に当たった。

ジュー……

俺の腕が焼けた。

そこから灰になっていく。


「やめろおおおおおおおおおお!!!」


周りを見ると、灰化したメンツ達が着ていた制服を残して消えた。

それだけ、魔法の光は強力なのだ。


「これで、おしまいよ!天!」

その場に残っていたのは、俺とメリラの2人だけ。