〈ルシーside〉
僕は、ここの2番目の弟。
「ミャー」
黒猫のクロルが僕の足にスリスリして来た。
僕は、クロルの頭をなでる。
「ミャー」
再びどこかへ歩いていった。
僕のクロルは、拾ってきた猫。
今は、懐いてくれている。
最初は、怯えていたけど。
あ、そうそうここの人達僕を含め生き血を好む。
騰家が居るんだけど、その人たちは人間。
なんで、吸血鬼と人間が一緒に居るのか分からないけど。
冷蔵庫や治療室の中には、人間の血が置かれている。
僕は、今ソファーで本を読んでいる。
分厚い本、人間には読めないような本。