私は、離そうとした。

だけど……ルキさんは離そうとしなかった。


「_______原、離れないで……」


ルキさんは優しい聞いたこともない声で私に言った。


私は、再びルキさんに優しくハグをした。


さっきの言葉があまりにも寂しそうだったから。


その訳は、分からないけど。


私は、ルキさんに血を吸われたまま少しの間じっとしていた。



数分後。


ルキさんは私から離れた。


「___原。今日のこと引き受けてくれるか?」

「はい!もちろんです。ちゃんとできるか……わかりませんが」

「大丈夫だ。ゆえと美蘭に任せれば。それに___俺への気持ちが変わってなくて安心した」

「私、ルキさんのことが大好きですから♥」


私とルキさんはお互いの唇を深く重ねた。