俺は、原の血を吸った。
___ドックン
体の中から熱い何かが。
なんだ?この感覚。
原は……何者なんだ。
俺は元の体を取り戻した。
「___原。助かった。ありがとう」
「いえ、私はルキさんのためにしただけですから」
俺は、ポンっと原の頭を優しく撫でてやる。
「もう、大丈夫なんですか?」
「あぁ。原のおかげでな」
だが、原に支えながら立つ。
原が、『まだ、油断ならないですから』と言って。
「戻るぞ。弟達」
「蔵木達は、どうすんの」
「もう、手配はしてある」
アイツらにあとのあと片付けも生徒会の役目だからな。
それにしても……誰が、この2人を倒したんだ。
龍一か?それか、腠。サミルでもなさそうだな。
原だな。
原には、ほんと助かった。
俺達は、城へと戻って行った。
ブラッチ。
椿の代わりになりそうなヤツは・・・・
やはり、キメトだな。