雪のとなりに、春。

「雪杜くん」

「だめ、まだ目開けないで」

「う、ん……」


言われたとおり、ぎゅっと目を閉じる。
そして雪杜くんの大きな手に私の手が包まれた。


「――頑張れ、花暖先輩」

「っ」


魔法がかかる。

あたたかくて力強いその言葉。
いつも私を引っ張り上げてくれる魔法の言葉。

今まで何度も助けてくれた言葉を君からもらえるなんて。


「……ね」


頬に手が当てられて、目をゆっくり開ける。


「元気、出た?」

「……うん、うん……ありがとう……っ!!」

「うわっ!?」


もう我慢がきかない。
ガバッと抱きつけば、勢いがつきすぎて一緒に床に倒れ込んだ。


「ちょっと、急に抱きいてこないで……」

「ありがとう、嬉しい、雪杜くん大好き……っ!!」

「だ……っ、」