きゅっと手を握ったとき、あっくんのスマホが震えた。
「あ、オリからメッセージ。……売店から家族待機場所に移動するところだって!!」
白い歯を見せてニッと笑って、それから申し訳なさそうに視線を下に落とした。
「ごめん、本当にカノちゃんに言っても仕方ねーじゃんって、自分で言いながら思った……」
「ううん。私もこの手術、うまくいってほしいって思うよ」
そして今、どうしようもなく会いたい。
沸き上がってくるの。
なにか、知らない気持ち。
いろんな感情がぐちゃぐちゃになっているけれど、それだけは確かに奥底の中心で静かに光っている。
「……ありがと、カノちゃん。手術もうすぐ終わるみたいだし、俺らもそっち行こうか」
「うんっ!!」
走り出したくなる気持ちを抑えて、でも早く進みたくて。
それはあっくんも同じだったみたいで、2人とも早足になる。
それに気付いた私たちは、目を合わせて笑った。
“絶対大丈夫”
言い聞かせるみたいに何度も心の中で唱えた。
あっくんに案内されるがままついていく。
家族待機場所というのは、手術室の近くにあるみたいだった。
「この角を曲がれば、待機場所が……」
あっくんの言葉が途絶える。
角を曲がって、長い廊下の先に、いた。
「あ、オリからメッセージ。……売店から家族待機場所に移動するところだって!!」
白い歯を見せてニッと笑って、それから申し訳なさそうに視線を下に落とした。
「ごめん、本当にカノちゃんに言っても仕方ねーじゃんって、自分で言いながら思った……」
「ううん。私もこの手術、うまくいってほしいって思うよ」
そして今、どうしようもなく会いたい。
沸き上がってくるの。
なにか、知らない気持ち。
いろんな感情がぐちゃぐちゃになっているけれど、それだけは確かに奥底の中心で静かに光っている。
「……ありがと、カノちゃん。手術もうすぐ終わるみたいだし、俺らもそっち行こうか」
「うんっ!!」
走り出したくなる気持ちを抑えて、でも早く進みたくて。
それはあっくんも同じだったみたいで、2人とも早足になる。
それに気付いた私たちは、目を合わせて笑った。
“絶対大丈夫”
言い聞かせるみたいに何度も心の中で唱えた。
あっくんに案内されるがままついていく。
家族待機場所というのは、手術室の近くにあるみたいだった。
「この角を曲がれば、待機場所が……」
あっくんの言葉が途絶える。
角を曲がって、長い廊下の先に、いた。



