雪のとなりに、春。

*花暖side*

「まさかこんなところであっくんと会うなんて思わなかった!!」

「マジでそれな!! カノちゃんめっちゃ美人さんになってて一瞬わかんなかった!!」

「あっくんだってすっごくかっこよくなってるよー!! 大学でもモテモテなんじゃない?」

「好きな子にモテなきゃ意味ないんですー!!」


病院に向かうためバスに乗り込んだら、ばったり!!

あっくんは私の2つ年上の近所のお兄さん。
ゆめちゃんや環くんと一緒に小さいころよく遊んでいた。

懐かしいなあ。
背も高くなって、かっこよくなっちゃって。
まるで別人みたいだけど、明るくて人懐こい笑みを浮かべるところは全然変わってない。

あっくんのお隣に座らせてもらって、こうして昔話に花を咲かせていた。
すぐに拗ねてあからさまに唇を尖らせるところも変わってなくて、嬉しくて笑みがこぼれる。


「ごめんね? あっくんの好きな人はずっとゆめちゃんだもんね?」

「う、なんで知って……」

「だってわかりやすかったんだもん。あと、あっくんのおばあちゃんに前会った時、あっくんが大学に入ったこと嬉しそうに話してくれたから」

「ばあちゃん……」


ゆめちゃんと同じ大学に入るために頑張ったんだろうなあ。
好きな人のために頑張るところ、本当にかっこいいし憧れちゃう。


「……あ、そういえば、この間環くんに会った!!」

「え!? そうなの!? 環くんそんなこと全然教えてくれなかった!!」


聞けば、先日の事故の時に私を心配したあっくんが、環くんの家に行って私のことを聞いてくれてたらしい。

そういえばあの日は、ちょうどスマホの充電もなくて使えなかったんだよね……。