色相環は首を傾げて立ち上がると、外へ繋がっているドアを開けた。
見れば、ベージュ色の髪をした男の人が両膝に手をついて肩で息をしている。
知らない人だけど……なにかあったのかしら。
「あっくんじゃん。え、めっちゃ久しぶりじゃん。どしたの?」
色相環に「あっくん」と呼ばれたその人は顔を上げて、ごくりと唾を飲み込んだ。
「めっちゃ久しぶり!! ……ってそうじゃなくて、カノちゃん、ここにいる!?」
カノ……って、まさか、小日向花暖のこと? 彼女がどうかしたの?
エプロンの裾をきゅっと握る。
「いや、家には来てないけど、どうかした?」
「すぐ近くの交差点で大事故があったらしくて、カノちゃん家の近くを通ったから心配で寄ってみたら、おばさんが、まだ帰ってないって」
すぐ近くの交差点って、たしか結構人通りが多かった所よね?
そこで起きた大事故に、もしかしたら小日向花暖が巻き込まれているかも知れないってこと?
「おばさん、カノちゃんと連絡が取れないって言ってたから、俺も心配になって」
「まじ? うーん……カノなら奈冷のところじゃないかな……」
「奈冷……? もしかしてそれって」
「ああ、カノの彼氏。今日学校休んだから、多分そいつの家にいると思うんだよな」
「あとで俺からカノママに連絡しておくよ」という言葉を聞いた彼は、少し落ち着いた様子でほっと息を短く吐いた。
「それならよかった、ごめんお邪魔して」
「お邪魔……って」
色相環と、その男が同時にわたしを見てくる。
見れば、ベージュ色の髪をした男の人が両膝に手をついて肩で息をしている。
知らない人だけど……なにかあったのかしら。
「あっくんじゃん。え、めっちゃ久しぶりじゃん。どしたの?」
色相環に「あっくん」と呼ばれたその人は顔を上げて、ごくりと唾を飲み込んだ。
「めっちゃ久しぶり!! ……ってそうじゃなくて、カノちゃん、ここにいる!?」
カノ……って、まさか、小日向花暖のこと? 彼女がどうかしたの?
エプロンの裾をきゅっと握る。
「いや、家には来てないけど、どうかした?」
「すぐ近くの交差点で大事故があったらしくて、カノちゃん家の近くを通ったから心配で寄ってみたら、おばさんが、まだ帰ってないって」
すぐ近くの交差点って、たしか結構人通りが多かった所よね?
そこで起きた大事故に、もしかしたら小日向花暖が巻き込まれているかも知れないってこと?
「おばさん、カノちゃんと連絡が取れないって言ってたから、俺も心配になって」
「まじ? うーん……カノなら奈冷のところじゃないかな……」
「奈冷……? もしかしてそれって」
「ああ、カノの彼氏。今日学校休んだから、多分そいつの家にいると思うんだよな」
「あとで俺からカノママに連絡しておくよ」という言葉を聞いた彼は、少し落ち着いた様子でほっと息を短く吐いた。
「それならよかった、ごめんお邪魔して」
「お邪魔……って」
色相環と、その男が同時にわたしを見てくる。



