「歩ける人はあそこの桃色の髪の女の子の所に行ってください!!」
初めて聞く、お腹から精一杯出したであろう大きな声。
芯があってそれでいて透き通るような声に、悲鳴や叫び声はピタリと止んだ。
そして、雪杜くんの指示に従うように私の元へ力なく歩いてきた。
駆け寄りたい気持ちを抑えて、私も続いて声を出す。
「こ、こっちです!!」
大きな声を出すのは苦手じゃないはずなのに、ひどく震えてかっこ悪い。
私の声に反応して、次々と人が集まってきた。
「お姉ちゃん、痛い、痛いよ」
お母さんの腕の中で泣きじゃくっている小学校低学年くらいの男の子に、きゅっと制服をつかまれる。
それを見たお母さんが「すみません」と声をかけてきたので、私は首を横に振って微笑んだ。
「あらら、お膝すりむいちゃってるんだね」
制服のポケットから小さなポーチを取り出す。
中に入っていたガーゼで傷口を軽く拭いて、新しいガーゼを当て、テープで保護。
最後の仕上げに、ガーゼの周りを手で優しく触れた。
「いたいのいたいの、とんでいけ~!!」
保護した傷をそっと撫でて、お空へぽーい!!
「ね、痛いの飛んでったでしょ?」
にこっと笑ってあげれば、一瞬ぽかんとした男の子の表情がほころんで、にっこり笑ってくれた。
その様子を見たお母さんも微笑んで、それから心配そうに交差点の方へ視線を移した。
初めて聞く、お腹から精一杯出したであろう大きな声。
芯があってそれでいて透き通るような声に、悲鳴や叫び声はピタリと止んだ。
そして、雪杜くんの指示に従うように私の元へ力なく歩いてきた。
駆け寄りたい気持ちを抑えて、私も続いて声を出す。
「こ、こっちです!!」
大きな声を出すのは苦手じゃないはずなのに、ひどく震えてかっこ悪い。
私の声に反応して、次々と人が集まってきた。
「お姉ちゃん、痛い、痛いよ」
お母さんの腕の中で泣きじゃくっている小学校低学年くらいの男の子に、きゅっと制服をつかまれる。
それを見たお母さんが「すみません」と声をかけてきたので、私は首を横に振って微笑んだ。
「あらら、お膝すりむいちゃってるんだね」
制服のポケットから小さなポーチを取り出す。
中に入っていたガーゼで傷口を軽く拭いて、新しいガーゼを当て、テープで保護。
最後の仕上げに、ガーゼの周りを手で優しく触れた。
「いたいのいたいの、とんでいけ~!!」
保護した傷をそっと撫でて、お空へぽーい!!
「ね、痛いの飛んでったでしょ?」
にこっと笑ってあげれば、一瞬ぽかんとした男の子の表情がほころんで、にっこり笑ってくれた。
その様子を見たお母さんも微笑んで、それから心配そうに交差点の方へ視線を移した。



