次の日。

学校の授業終わって昼休みに、

「たーくん、焼きそばパン買ってきて」

「買ってきてー」

「あと、ジュースもな」

「あ、うん、」

パシリされた。

「たーくん、オレンジジュース」

鈴木からもパシリにされた。

なにこれ、急にパシリされるの何??

俺、こんな学校生活嫌だ。





────スタタタ、、

はぁはぁ、、

「たーくんせんきゅー!」

「よう頑張ったな!!」

「これ食べなー」

パシリって案外悪くないかも、?

「鈴木くん、どうぞ」

「ん」

え?鈴木ありがとうも言わないの?!

くそじゃん。って思えない。

─────っ、

あれ、俺顔赤くなってね?

隠さなくては、。

「俺、寝てくるわ」

「え、鈴木寝んのー?」

「話しよーぜ」

「ねみーから無理」

鈴木がどっか行った。

いつのまにか俺も着いて行ってしまった。

やっちまった、、

これバレたら終わりだ。

最悪。

ん、?

鈴木、寝に入るの早くね?

寝た時に静かに鈴木に近寄った。

俺、やってる事がストーカーすぎて終わった。

鈴木の寝顔を見た。



────綺麗だな。

ふいにその言葉が出た。

「、?」

鈴木が起きてしまった。

「うわあああ!」

「なんでお前いるの」

「お、お、おお、俺も寝ようと思って」

「は?俺と一緒に寝たいの?」

「あ、いや、その、一緒に寝たいわけじゃ、」

「じゃあなんで近くにいんの?」

「いや、その、、」

「綺麗って言ってたのも分かるから、言い訳するな」

「っ!!」

「とりあえず、俺は場所を変えるからお前はここで寝ろ」

「おう、、」

ドキドキ。

何この気持ち。

俺まさか鈴木のこと好きなのか?

無理だ、あんな毒舌。

こんなこと言ってるよりかは、鈴木が気になってしょうがない。

俺、どうしちゃったんだろう。

ガチで鈴木のこと好きじゃん。

もっと鈴木のこと知りたい。

早く会いたい。

ずっとそばにいたい。

でも、鈴木のことを知ったのだけど、

中休みの時に女が

『鈴木くん~💓』

『きゃー!!』

って騒いでたな。

モテるし、友達多いしで、

手に届かないところに鈴木はいるんだ。

俺は学校の中の底辺。

鈴木とは大違いで、

友達もいなくて、

ぼっちで、、。

だけど、鈴木は色んな人に優しいのか、?

かっこいいしモテるのも分かるけど、優しいのもモテてるのか、?

俺しか分からないことを分かってしまって、

嬉しい気持ちになった。

俺は鈴木の特別になりたい。

俺の中の鈴木は特別。

他の人のことを目に入らない。

これが恋なんだと知らない。

俺は恋したことなくて、この感情になるのが

初めてなんだ。

鈴木のことをもっと知りたいと思いながら、鈴木の夢を見ながら寝た。