学校の帰り、いてもたってもいられなくて、りっくんに聞いてみた。



「私、今日りっくんのことを見ていると、おかしくなっちゃうの。なんでだか分かる?」



思い切って言ったけど、りっくんは分かるかな?



そわそわしながら、様子をうかがっていると、りっくんが真剣な表情になって、



「俺のことが…いや、その…」



ためらいながらなかなか教えてくれない。



私にはわからない、りっくんの言いたいことが。



「あぁっ、もう、好きだ。玲奈」



私が驚く暇もなくりっくんが、キスをしてきた。



事故でなんかじゃなく、本当に…。



私にはまだ、好きっていう気持ちが分からないけど、りっくんとずっと一緒にいたい。



幼なじみではなく、恋人として。



「りっくん、私も好き。いや、大好き」



この先どんなことがあったとしても、りっくんとならやっていける。



そう、思ったんだ。