「クリスマスプレゼントがあるんだ。」
「え?早くないか?」
そう言って笑う俊次を見るのは二回目。
見納めておかないとね。
少し見つめたあと、あたしは、俊次の手を解いて立ち上がった。
「…今までごめんね?」
俊次のマフラーを外して俊次に巻いてあげる。
「今日、わがまま聞いてくれて本当に嬉しかった。」
すぅっと息を吸い込む。
言おうとした瞬間、思い出す記憶。
「どうしていきなり電話!?」
「…なんとなくした。」
俊次からいきなり電話をしてきた日。
カレンダーにハートマークがついてあるよ。
「デートって…だめだよ。
ばれちゃったら大変じゃん…」
「大丈夫、俺愛とデートしたいし。
俺の家おいでよ。」
初めてのデートの日。
服…すっごい悩んだ。
俊次の家にスキップで行ったのを覚えている。
…大好きだったよ。


