見えてきたあたしの家。 「公園…寄っていかない?」 今日二度目のわがまま。 「…珍しいなっ全然いいけど。」 そう言って、ははっと笑う俊次。 どうして今日に限って、その笑顔を見せるんだろう。 ベンチに座って、あたしは気合いを入れる。 絶対、泣かない。 迷惑なんてかけたくないから。 「し…俊次。」 「ん?」