それからは、全く幸せじゃなかった。 「好き」なのはあたしだけ。 その現実を押し付けられる日々だった。 彼女に、妬いてしまう自分との戦い。 時々のデートは嬉しいけど…何もしないし、家にも送ってくれない。 でもそれは当たり前なんだ。 一番悲しかったのは…、あの日見た綺麗な笑顔を見せなくなったんだ。 彼女と居るときは幸せそいに笑う俊次。 それでも、好きだった。 離したくなかった。 時々送ってくれるメール。 時々かけてくれる電話。 時々誘ってくれるデート。 あたしを、キミに夢中にさせた。