胸がドキッと鳴る。もしかしたら何かの手がかりになるかも知れない。
「どんな夢ですか?!」
身を乗り出した。自分でも大きな声が出て、びっくりする。
「そんな大した夢じゃないよ。ただ、くだらない話をする夢」
「そうですか……」
「虹空を探してるなら。公園にいると思うよ。あいつ、暇なときは大体あそこに居るから」
「ありがとうございます」と前野さんにお礼を言い、食堂を飛び出した。
公園へと続く道のりは険しい。なぜなら、ずっと階段だからだ。
駆け上がるのは凄くしんどいけど、私は一目でも早く虹空くんに会いたい。
公園についた時、足は痛いし、息は上がって、最悪だったのに、虹空くんの背中を見て私は走って抱きついた。
「うぉっ!びっくりした……。雨、どうしたの?」
抱きついた私の手をさすってくれる虹空くん。
どうして、あなたはこんなに優しいんだろう。
たとえお父さんが血の繋がっていない親だとしても、両親にいらないからと、邪魔者扱いにされても、何も虹空くんは言わなかった。
中学生の頃から自分のことは全部して、ろくにお母さんに甘えることが出来なかっただろう。



