虹空くんの姿が薄くなっていき、場面は急に学校の屋上になる。
制服を来た虹空くん。目には光が全く灯っていない。
私は嫌な予感がした。学校の屋上、何の希望もない虹空くん表情。
虹空くんは屋上の柵に足をかける。
私は急いで虹空くんを止めようとした。
「お願い、虹空くん!待って!」
なのに、虹空くんに私の姿は見えないし、透けているからすり抜けてしまう。
『……僕は……ただ……愛されていたかった』
その言葉と同時に虹空くんは飛び降りた。意味のないことなのに私は腕を伸ばした。
「……虹空くん、待って。一人にしないでよ」
目の前には夢の世界で私が住んでいる部屋の天井が広がっていた。
外からは鳥の鳴き声が聞こえる。
あぁ、夜が明けた。長い長い夢からさめたんだ。
私は意味もなく伸ばした手をおろした。そして、起き上がる。
目には沢山の涙、頬には涙の跡がついていて、それを乱暴に手で擦る。
素早く顔を洗い、洋服を来て、家をとびだした。そして、隣の部屋のインターホンを押す。



