私はまた、人を探すために雨の中、走り出した。
冷たい雨が肩を打つ。走っている内にどんどん雨は強くなっていく。
「すいませ〜ん!!誰かいませんか?」
声を出しても雨にかき消され、私の助けは誰にも届かない。
バス停の待合室からどれくらいの距離がたったのだろう。
走り回ったにもかかわらず、やっぱり見慣れた町並みはどこにもなかった。
ここは夢なのだろうか、それとも現実なのか。境目がどんどん分からなくなる。
全てが分からないことだらけで瞳から生温かい水が頬をつたう。
あぁ、私は泣いているんだ。
いつから泣いていたんだろう。雨と涙が混ざり合い泣いていたことに気づかなかった。
一度気づいてしまえば心のたがが外れ、止まらない涙は量を増し、流れていく。
私は道路の真ん中に座り込んだ。
声にならない嗚咽を上げる。肩を濡らす雨が冷たい。
私はこれからどうなるのだろう。死ぬのかな?
でも、もういいかもしれない。家でも学校でも、つらいことだらけで死んでしまいたい、どうして生きてるんだろうってずっと思ってた。
自分と同じ名前の”雨”に打たれて死ぬなら本望だ。



