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何かが地面に打ち付ける音。肌寒くて朦朧(もうろう)とした意識の中、肩をさする。
体を丸めても全く上がらない体温、私は目を覚まし
た。
沢山のベンチが置かれた小さな部屋。天井の電気がチカチカと点滅し、壁には沢山の張り紙が貼られている。
近づいて一枚一枚を見ると沢山の時間が書かれていた。
ここはバス停の待合室なのだろうか……。
入り口を覗き込んでみると、沢山の雨が降っていた。そして、入り口の端にはバス停が立っている。
「ここ、どこ……?」
昨日は確かに、自分の部屋で寝たはずなのにどうして私はここに居るのだろう?
入り口を開けて待合室の外を見渡してみた。
知らない建物、知らない道。
私の知らない景色が広がっている。
もしかして、ここも夢なのかも知れない。
さっきまで見ていた夢が頭の中に浮かぶ。
白い霧に包まれた、花や木が咲いている謎の場所。そして、正体の分からない男の人。



