「ここのお店、すごくいいね」


「でしょ? 私の友達が働いてるから個室にしてもらえたし~」


結構広め、和風テイストの掘りごたつ席。


ゆっくりと落ち着いて話ができそうな雰囲気だ。


「僕も誘ってもらえて嬉しいです」


「当たり前じゃない~理久先生がいないとね。女だけだと寂しいし。いないよりはマシでしょ?」


「それ、ひどくないですか?」


みんなで笑う。


早速、ビールで乾杯して乾いた喉を潤した。


「あ~美味しい! 疲れが一気に吹っ飛ぶ~」


「うん、本当に美味しい。子ども達もいっぱい汗かいてたし暑かっただろうね」


「だろうね。早く涼しくなんないかな〜って、ちょっと理久先生! もう半分以上空けちゃってる! そんなに喉乾いてたの?」


「あ、まあ。久しぶりにこうしてみんなで飲めて嬉しくてつい」


「ねえねえ、理久先生はさ、世間的にはイケメンと呼ばれる部類に入るみたいだし、モデルとか俳優とかスカウトとかなかったの~? ありそうだけど」