あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「ママ、あとでボールで遊ぼ」


「そうだね、ボール遊びしようね。さっ、もう少し食べてね」


「は~い」


2人だけのかけがえのない楽しい時間。


私は、毎日、雪都に癒されてる。


何があってもこの子がいるから頑張れる。


いっぱい幸せをもらってるよ。


それに、私は母として、人間として……子育てを通してすごく成長できてる気がする。


そう思うと、自分を産んでくれた母に、今さらながら感謝の思いが溢れ出す。


母は、私が小さい頃に父と離婚した。


体が弱かったせいもあって、体調を崩すことも多く、それでも必死に仕事をして、私を大切に育ててくれた。


その苦労は到底計り知れない。


ある時、そんな母を見かねて、近所の知り合いの人が陶芸教室に誘ってくれた。


昔、学生時代に陶芸に興味を持っていたらしく、母も唯一その教室には喜んで参加するようになった。