あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

そして、麗華からも温かいメールをもらった。


毎日大好きな絵を描いて、充実した日々を過ごしているみたいだった。


「彩葉さんも幸せに」って、そう言ってくれたってことは……きっと「麗華も幸せ」なんだよね。


私は、溢れ出る家族みんなの愛情を改めて深く感じ、心の中の絶対忘れない場所にしまった。


夜になり、グレースホテルの最高級レストランでみんなで食事をし、その後、慶都さんに散歩に誘われた。


夜の砂浜……静かに寄せては返す波の音が聞こえる。


こんなにも優しく流れる時間を慶都さんと過ごせるなんて、すごく幸せ。


「兄さん」


その時、慶都さんに似ている声が聞こえた。


振り向くと、声だけじゃなく何となく雰囲気も似ている男性が立っていた。


「蓮!」


えっ、蓮さん?


「悪いな、遅くなった。仕事でどうしても出発が遅れて」


「何言ってるんだ。蓮、よく来てくれたな。ありがとう」