一緒にいると楽しくて、それに、体の相性もぴったり合った。


初めてのデートでいきなり求められ、びっくりしたけど、でも……嫌じゃなかった。


むしろ嬉しくて、幸せだと感じてしまって。


激しい夜の営みに酔いしれて、私はこの人に身も心も捧げてしまった。


「子どもができたからって、この関係止める必要ある?」


「あるでしょ、普通」


「ないだろ? 俺達は、最初から納得して付き合ってるんだから。俺さ、お前のこと好きなんだよ。だから、ずっと一緒にいてほしい」


「その言葉、今まで私はそれに騙されてた。私以外にも女がいるよね?」


「えっ!?」


嘘みたいに動揺した顔、ずっとイケメンだと思ってたけど、そうでもなかったって気づく。


今さら遅いけど……ね。


「見たんだよ。この前会った時、時計ばっかり気にして様子がおかしいと思ったから跡をつけた。そしたら、私としたばっかなのに、違う女とホテルに入ったよね? それってどういうこと?」


「跡つけるか? お前、最低だな」