「その可愛い声、もっと聞かせて。何度でも気持ち良くしてやるから」


「う、嬉しい……です」


そんな会話をしている間も、慶都さんの責めに悶え続けた。


「彩葉……好きだ」


「私も、慶都……さん。はあっ、ダ、ダメ…そうっ! あっ、ああっ……」


そう、誰もこの興奮は味わえない。


世界でただ1人、私だけが知り得るこの腰が砕けそうになる快感。


「一緒に」


「は、はい。私……も、もう……ダメっ!」


意識を失いそうになるくらいの絶頂を迎えた2人は、そのまま体を合わせ、ほんの少しの間、動けずにいた。


「すごく良かった。こんなに綺麗な彩葉を誰にも渡さない。絶対に離さない」


甘やかな言葉に酔いしれ、私の想いはますます強くなっていく。


ずっと片思いだと思ってた慶都さん。


今はこんなにも深く心を通わせていられる。


それが……嬉しくてたまらないんだ。


そして、私達は、ひとつになれた喜びに浸りながら、当たり前のように最後にもう一度だけ極上のキスを交わした。


この体も心も、全て慶都さんのもの。


お願い、私をあなたで支配して……


だって、もう私、慶都さん無しでは生きていけないから。


どうか……


あなたといられる時間が永遠であるように、私は心の底からそう強く願った。