あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「子どもの頃は毎日よく一緒に遊んだ。勉強も一緒に頑張ってた。弟でありながら親友みたいな関係で、ケンカもあまりしなかった。本当に、俺には可愛い弟だった」


「もちろん、今も大切なんですよね」


「ああ、そうだな。だから、結婚して幸せになったって聞いた時は心から嬉しかった。今は奥さんと仲良く店を経営してるんだ」


数年離れていた弟さんから連絡がきた時は、きっと感無量だったはず。


「奥様とお店を経営されてるなんて素敵です」


勝手に頭の中で蓮さんのイメージを作ってしまったけど……


実際会ったらその違いに驚くのかな?


それとも想像通りなのかな?


妄想はどんどん膨らんでいく。


「彩葉も、麗華ちゃんと話ができるといいな」


「そうですね。そうしたいです」


「家族は難しい、でも家族だからこそ和解できることもある」


家族だからこそ……


その言葉にはとても重みがあって、でも、何だか温かくて心に染みた。